曹洞宗の寺院で、甲府市上曾根町に所在する龍華院の末寺である。寺号の龍海山は竜ヶ岳に関係し、江岸寺は湖岸に創築されたことに由来するといわれる。
伝承によると、中世・戦国時代に甲駿の国境防備のため、江岸寺を造営して武器を備え武将の詰め所としたといわれているが、慶応4(1868)年に書かれた「社記・寺記」によると、開基は現夢和尚で、慶長7(1602)年に開山したとある。「甲斐国志」では、本寺の開基を渡辺囚獄佑としている。
かつては本栖湖岸に所在していたが、寺城が民家より低い所にあるので、安永年間(1772〜1778)に住民が協議して、湖岸よりも標高の高い現地に移築された。
(看板資料より)
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