静岡県掛川市
2001年10月07日
この霊屋は、明暦2年(1656)掛川城主北条氏重が幕府に願い出て、徳川3代将軍家光の霊牌を祀るために建てたものである。当時の建物は文化15年(1818)3月火災によって失われ文政5年(1822)当時の藩主太田氏によって再建された。建物内部には春日厨子がある、霊牌を祀る。昭和29年春日厨子を含め、静岡県文化財に指定された。 霊屋は嗣子の無い氏重が断絶の打開策として建立したといわれるが、氏重の死去に伴い、家は断絶、領地は没収となった。 霊屋が立つ地には、戦国時代の明応6年(1497)から文亀元年(1501)ごろの駿河の守護大名今川氏親が遠江支配の拠点として重臣朝比奈泰煕に命じて築かせた掛川古城の本曲輪があった。 (看板資料より)