印石 |
2010年03月22日 |
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昔、旅の僧が道端の大石に腰を下ろして村人にものを尋ねたが、誰も相手にしなかった。そこで暫く黙祷した後、腰掛けた石に右手をついて立つと、不思議にかたい石に手の形がついた。人々は大いに驚き、説教に聞き入ったという。後になって、この僧が弘法大師であることを知った村人は、この石を大切にまつり、押手石(印石)に因んで村の名を印沢(おしてざわ)と呼ぶようになったという。 |
昔、旅の僧が道端の大石に腰を下ろして村人にものを尋ねたが、誰も相手にしなかった。そこで暫く黙祷した後、腰掛けた石に手をついて立つと、不思議にかたい石に手の形がついた。人々は大いに驚き、説教に聞き入ったという。後になって、この僧が弘法大師であることを知った村人は、この石を「おしていし」といって大切に祀り、石の名に因んで村を印沢(おしてざわ)と呼ぶようになったという。右の手の印石はここより東、印沢400番1にある。
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