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シベリア鉄道に乗る


<3日目>1989年2月11日(土)

6:00起床。きのう風呂に入らなかったので歯を磨いて顔を洗った後、服を脱いでお湯を出そうとするがお湯が出ない。ナンテコッタ。しかたなく洗面所で顔だけ洗ってトニックをぬる。〜7:00

出てきてから先日分の日記を書くが今日は午前中しか市内を見ていられないので8時で書くのをやめて日名子を起こす。

8:30〜朝食をとるために1階のレストランへ行く。ここで相席になったのが日吉の人。彼と一緒に朝食を食べて彼と一緒に市内へ行くことにした。彼はもう出発の用意ができていたらしいので我々は一旦部屋へ戻り防寒服の用意をして下へ行く。
9:30にはホテルを出る。まず彼はアムール川に行っていないのでアムール川へ行った。今回は明るかったので中の島が見えた。ロシア人が大勢いた。釣りでもしていたのであろう。ここで私は滑ってひっくり返ってしまう。

アムール川からきのうサーシャと出会った階段を登ってホテルの前を通り、途中でロシア人にカールマルクス通りを聞いて広場へ出た。耳が冷たいし、鼻の中が凍ってきた。ここコムソモール広場には中央に変な銅像みたいなものがあっていかにもロシアらしい。

ここからカールマルクス通りを南へ進む。日吉の彼は帽子を持っていないので頭が冷たくて大変なのでデパートを探して歩く。またもや途中で制服を着たロシア人に場所を尋ねてやっと中央デパートを探り出す。ここには大勢のロシア人がいていろんなものが売っていた。帽子は2階にあった。おもちゃもあったが変なやつばかりだ。

カールマルクス通り

 

10:30を過ぎてしまったのでここを出てアイスクリーム屋に行く。ここで並んでいると後ろの女の人2人が
「Why did you come to Russia ?」
と聞いてきた。英語を話せる人が結構いるようだ。道を歩いていて帽子が落ちているようなので近寄ってみるとなんと犬であった。マンホールの上に寝ていたのである。マンホールからは湯気がたちこめていて暖かいのだろう。
そして大きい広場に出た。ここがレーニン広場だ。なんだか中国の天安門広場のような感じのところだ。日吉の彼も中国に行ったことがあるらしいので話が合う。レーニン像で写真を撮ってその奥のディナモ公園へ入る。

 

彼らの話によると氷の彫像があるらしいのだ。行ってみるとすっごくきれいな氷でいろんなものが彫ってあった。「水晶園」と書いてあって、どうも中国人が作ったものらしい。

 

11時を過ぎたのでホテルへ戻ることにした。ホテルのチェックアウトは12時だしシベリア鉄道出発は13:12ぐらいだから急がねばならない。再びコムソモール広場へ戻ってきて女の人2人と会う。ここで結婚式の現場を目撃して写真を撮る。帰ろうとすると変な車が来て英語で何やら言ってくる。いろいろ話しているうちにこの人らもやはり日本の円や物が目的らしいので「ダスビダーニア」である。

 

ホテルへ戻ってきて部屋に行ってみると、なんと荷物が無い。メイドのおばさんに聞くと下にあるらしいので1階へ行ってみるが荷物は後回しにして鉄道のチケットとバウチャーときのうのトランスファーのお金を支払って出発の準備をする。玄関の前に我々の荷物はあったが、どうも駅まで運んでくれるらしい。我々もタクシーに乗せてもらい出発である。タクシーではスコットランドの男の人と同じ車になりいろいろ話す。彼は日本へ行ったらしく、これからシベリア鉄道を経てヘルシンキ〜イギリスへ帰るらしい。
12:40にはハバロフスク駅に到着する。一番乗りだ。ホームまで連れていってくれた。相変わらず荷物が見当たらない。そのうちみんなが来た。ここでアルメニアのブランデーとマールボロ2個、ビール2本を買って、13:15には列車に乗り込む。荷物はホームにあった。我々は10号車の22と23である。上と下だったが日名子が下を取ったので私は上にした。日名子のバカめが!上の方がいいのだ!我々のコンパートメントはみんな日本人だった。日名子はまたショック!

15時ころUNOをやらないか?と日吉の人が言ってきたのでUNOをやる。日名子がルールをよく知っていた。17時ちょっと前になって食堂車に行くことにした。私はイクラとボルシチとステーキを食べる。全部で3〜4Rくらいだ。 …… 〜18:15
このシベリア鉄道は禁煙車なのでタバコはデッキで吸わなければならないのだ。このデッキがこれまた寒い。コートを着ないといられないのだ。デッキのガラスは昼までは凍りついていて午後少しの間とけるが、夕方からまた凍ってしまう。食堂車はあまり混まないし、うまいし、安いし、去年の中国での列車より格段にいい!…

その後20時まで寝る。
その後アルハラに停車して外へ出ることができた。外でタバコを吸う。デッキでタバコを吸っていると物売りの人が来て一緒にタバコを吸う。この人はアレクセイさんといって28才。飴をくれた。またイーゴリという名のおじさんとも会って部屋に連れてきてロシア語を教えてもらったり、トランプを教えてもらったりする。若い人(17才)も一緒であった。その後5:45(ここからはモスクワ時間)におじさんは降りてしまった。このおじさんと一緒にいたセルゲーニさんとタバコを交換してこの日は寝た。

 

 
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