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レーニン丘


<15日目>1989年2月23日(木)

6:30起床。全然目覚まし時計を使っていない。疲れているのでぐっすり寝てしまうのだろう。また7時までシャワーを浴びて7時から日記を書く。今日は8時になっても日名子は起きない。今日でモスクワ市内を動けるのも最後である。日名子は今日の日程をあまり考えていないようだが、アルバート通りへ行って似顔絵を書いてもらいたいらしい。私は、、、、、、今日は天気がいいのでこの前失敗したレーニン丘へ行ってみたいし、バーデンハーへも行ってみたい。2人で相談の末タクシーでひとまずレーニン丘へ行くことにした。8時を少し過ぎてレストランへ向かう。今日は嬉しいことにハムがあった。またたくさん持ってくる。2皿も持ってくるのは私ぐらいなものだ。今日は時間が少し遅いために席が遠くなってしまった。飲み物もなくなっていたのでソークを買う。朝食後ホテルの出口で白タクをとっつかまえてレーニン丘へ行ってもらうことにした。モスクワで1回タクシーに乗ってみたかったのだ。それにメトロの駅もどうもおかしいので今日はタクシーにした。おっとその前にショップ宅に電話を申し込んだがノーアンサーで駄目だったのだ。

10時過ぎにホテルを出てあっという間にレーニン丘に到着である。今日は天気がいいので暖かいと思っていたが寒い!10ルーブルも取られるし煙草も1本だけあげた。レーニン丘からはノボデビッチ修道院やレーニンスタジアム、そして遠くにはクレムリンがかすんで見えた。

レーニンスタジアム

モスクワオリンピックのメインスタジアム
10万人以上収容可能

右側ではスキーのジャンプ台でスキーの練習をしている人がいた。望遠鏡があったので30コペイカ払ってのぞくが穴が小さくてあまり見やすいものではない。ここから反対側にはモスクワ大学が大きくそびえている。そちらの方へ歩いていった。途中クロスカントリーの練習をしている人達がいた。モスクワ大学の学生だろうか?

日名子が大学の中へ行ってしまったので煙草を吸いつつ待つ。ここからレーニンスキーゴーリのメトロまでてくてくと歩いて行ってみるがどうも話によるとNOT WORKで駄目らしい。しかたなくバスに乗ることにする。トロリーバスだ。バス停に行って行きたい所(メトロのレーニンスキープロスペクト)を言ったらこれに乗ればいいらしく回数券らしきものも売ってくれた。この女の人についていけば大丈夫だろう。バスはコスイギン通りを東に向かいガガーリン記念碑のところでとまった。ここでおりなさいと言ってくれたのでおりる。レーニンスキープロスペクトからバーデンハーまではメトロ。1本で行くことが出来る。日名子氏もバーデンハーに行くことになった。バーデンハーまでは途中10個の駅があり、あのプロスペクトミーラも通る。日名子氏は寝てしまう。

バーデンハーには12:40に到着。あのオスタンキノのテレビ塔にはレストランがあるらしいので昼飯を食うために行くことにした。すぐ近くにあるように思えたが何だかんだ1時間近くもかかってしまった。

オスタンキノテレビ塔

537mの高さ

行ってみたがどうも昼飯は食えそうにないのでバーデンハーに戻ることにした。ここで日名子氏と分かれた。彼はバスでバーデンハーへ行った。私はせっせと歩く。今度は30分くらいで来てしまった。14:15バーデンハー(国民経済博覧会)に入場する。20コペイカ。入ってすぐのところで24コペイカのアイスクリームを食べる。それからミニバスに乗ってバーデンハーを1周しようと乗り込んだ。コスモス館の所でおりて中に入る。ソ連のスペースシャトルや人工衛星等いろんなものがおいてあった。この中でなんとネコも発見した。ソ連にもネコがいたのだ。あとはまたミニバスに乗って入口のところまで帰ってきた。(15:00)

バーデンハーを出てオベリスクを目印にしてバーデンハーの駅へ進む。ここからメトロに乗り、3つ目のプロスペクトミーラで乗り換え、コムソモールスカヤからプロスペクトマルクサに来た。ホテルまで来たが中に入らずにホテル前のカフェみたいな所でサンドウィッチとペプシを飲む。16時には部屋に戻ってきた。部屋には日名子がいた。日名子は私を掃除のおばさんと間違えたらしい。外の通路でそのおばさんに会ったらしく煙草をあげたらしい。私は帰ってきてすぐにショップに再び電話の申し込みを行った。がまたノーアンサーで駄目である。17:30にしてもらうことにして日名子は外へ手袋を買いに行き、私は風呂に入る。17:30ちょうどに日名子氏は急いで帰ってきたがまだ電話は無し。17:55ころようやく来るがまたもやノーアンサーである。もうやめた!キャンセルだ!ショップのバカヤロー!


18時には部屋を出て1Fへ行きチケットをもらおうとするがまだらしい。がタクシーを頼みたいというとインフォメーションへ行け!というのだが時間がよく分からないので頼めないというと今度はチケットをくれた。なんだかよく分からなかったがどうにかチケットとバウチャーをもらえることができた。次にインフォメーションへ行きタクシーの予約をする。2ルーブルとちょっと取られたが安い!空港はシェレーメチェボ1らしい。タクシーは9時ということにした。そしてとうとうボリショイ劇場でSWAN LAKEである。バレエは初めてなので楽しみだ。席は4階の1列目である。後で分かったが左隣の人達はスウェーデンの人たちだった。19時には明りが消えていよいよ始まりである。幕が開く前の前奏は聞いたことのない曲だったが幕が開くとすぐにあの私のレコードの最初の曲と同じだ。今までは白鳥の湖を曲としてレコードでしか聞いたことがなかったが、やはりバレエは曲よりも舞台の方へ目が行ってしまう。昨日の歌劇より全然良い。お客の反応も違う。1つの曲が終わるごとに拍手である。プリマの女の人はすごかった。1人で何役もこなし、この人には一番拍手が大きかった。演奏中フラッシュをたいて写真をとる馬鹿なやつらがいて非常に迷惑であった。1幕終了して隣のスウェーデンの人と話す。彼らはロシア語専攻で明日の日本の天皇の葬式を知っていた。
いや、実にすばらしい内容でした。21:45ごろには終わり、部屋に戻ってきて日記を書いて寝た。
<今日はいい天気だった>

 

 

 
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