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モスクワ到着


<11日目>1989年2月19日(日)

4:30起床。頭はトニックのぬりすぎでベタベタである。今日も一番早く起きて通路で外の景色をながめる。といっても外はまだ暗い。6:20シャリヤー着。ホームにおりてタバコを吸う。本当に暖かい。もうここからはモスクワと時差は無い。〜8:00寝る。
モギ、モギと呼ばれて起きた。朝食らしい。パンとソーセージをご馳走になる。あまりもらってばかりでは悪いので少なめにして私は9:00〜食堂へ行く。シベリア鉄道最後の食事である。ボルシチ、ステーキ、そして今日はペプシコーラがあった。うまい。日本のとまったく同じである。帰りにオデッサのおっちゃんと会う。実はここでこの人がオデッサの人だということがわかったのだ。
10:40ダニーロフ着。最後にホームにおりることができる駅だ。日名子とともにホームにおりる。私はこの女車掌さんと写真を撮ろうとするが断られてしまった。
11:40ボルガ川を通過する。

すぐにヤロスラブリ駅着(11:55)。12:00ころから荷物整理開始である。日名子は寝ている。この夫婦にはずいぶんお世話になったので私は秘蔵のマールボロ8個、マイルドセブン1個、キャスター1個をあげた。スビニールである。日名子はペンやマジックをあげていた。そしたらレモンや缶詰等をくれた。(インディスキーチャイももらった)

そして定刻通り15:50モスクワのヤロスラブリ駅到着である。ナターシャさん夫婦と握手してダスビダーニアである。後で日名子から聞いたのだがナターシャさんはおじさんの健康をずいぶん心配していたみたいで私はタバコなんかあげてしまって後悔した。ヤロスラブリ駅をおりて日名子はうなりっぱなしである。とうとうモスクワにきてしまいました。

メトロのコムソモール駅の場所がわからずにうろうろしていると、やってまいりました「Do you speak English?」である。こいつを利用して場所を聞きダスビダーニアである。マルクサ駅でおりて地上へ出てきました。ふと後ろを振り向くとあのクレムリンがドーンとあります。実感がわいてまいりました。

インツーリストホテルはすぐ目の前で高層ビルだ。ホテルの前にはすごそうな車やインツーリストのバスが止まっていて入り口の所にはサンドイッチ屋があった。日名子は寄ろうとするが私はチェックインを勧めてホテルに入る。パスポートとバウチャーを見せたのだが何だが様子がおかしい。明日の朝バウチャーがどうのこうのと言っている。隣のかわいい女の人とパンを食い始める。日名子はいらだってきた。がバウチャーのコピーを見せたら解決である。キーをもらって16:40部屋に入る。なかなかいい部屋だ。日名子はバスタブがついていて大喜びしている。

すぐに外へ出てみる。ホテルの入り口で変な黒人につかまり朝鮮人と間違われた。この黒人が何だか一緒にクレムリンに行ってやると言ってきたが歩いているとホテルの前でなんと谷口氏一行と出会う。彼らは今日モスクワを発つらしい。変な黒人がこの人達と話し始めたので我らは逃走する。成功!

10月革命50周年記念広場を通って赤の広場へと歩く。途中あのヒゲの人と会う。そして赤の広場へ来た。思っていたより狭い感じがする。しかし中央のレーニン廟へ行ってみると兵士が2人立っていてピクリとも動かない。中国の天安門広場を思い出す。こちらの赤の広場の方がやはり神秘的である。

 

赤の広場
天安門広場より小さい。

残念なことに暗くなってきたのでもう写真を撮ることができなくなってしまった。正面にはグム百貨店があったが今日は日曜日で閉まっていた。日名子が腹がへったというので、ジェルジェンスキー広場へ向かう途中のスラビンスキーバザールレストランへ行こうということになり行く。入ってみると非常に混んでいたので私はダスビダーニアして行ってしまう。まずジェルジェンスキー広場へ出て地下道をくぐるとあのKGBがありました。やはり少し緊張してジェルジェンスキー通りを北へ進む。すぐに左へ曲がりボリショイ劇場の前へ出て再びインツーリストの前に帰ってくる。マルクス大通りは車の量が多い。18時にはホテルに戻ってきてベリョースカでタバコを買おうとするが売っていないらしい。バーへいけといわれた。ショック。

部屋へ戻ってきて風呂に入る3日分の汚れを洗い流す。そのうち日名子が帰ってきた。日名子も風呂に入ったがなかなか出てこないので私一人ホテルのレストランへ行く。(3階のレストラン)19:45〜。
すごく立派なレストランである。やはりモスクワのインツーリストホテルだ。ステーキとローストビーフとパンとアイスクリームとお茶を頼んだのだがなかなか出てこない。結局21時ころまでかかってしまう。しかしこのステーキがうまい。これで1000円位である。安い。

帰ってきて今度は日名子氏が飲み物を買いに行った。私はそこらへんで寝てしまった。

 

 
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