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トルファンに到着

<9日目>1988年7月29日 超超あつい

6:40鄯鄯着。朝トルファン火車駅からの道のりについて、この前紹介された人の所(となりのコンパートメント)へ行く。
バスもあるしタクシーもあるらしい。タクシーがあればよい。安心する。その後も例の会話集片手に少し筆談する。(この人ずーっと会話集を見ていた。)8:00ころから天山山脈が見えてきた。
下車の準備をして待っていると長春じゃない方の人がリンゴをくれた。それに周さんがインスタントラーメンを作ってくれた。その作り方は日本のチキンラーメンみたいでラーメンを鍋に入れてお湯を入れるだけ。それも熱湯ではなく茶を飲むときの湯である。食べてみると固い。しかしうまかった。ここまでは良かった。長春じゃない方の人が急にラーメンの中に卵をぶち込んだ。そこへ周さんが砂糖を入れる。ホェ〜。これは私にしか食べられない味である。それからまたリンゴをくれた。
9:00トルファンに到着である。みんなと握手して隣の人達と一緒に下車する。ホームでさっきの人達が私のために何やら服務員に言っているが日本人のグループがあったのでそこへ行ってしまった。しかしそれはツアーの人達であてにならない。結局いちかばちか外へ出る。ガイドブックに書いてあったとおりに行ってみよう。。。。
と西欧人らしき人がいたので話しかけてみた。ドイツ人だ。この人にくっついて行こう。大河沿汽車駅へ行く。中へ入って米国人の3人組とも会う。ドイツ人に一緒に切符を買ってもらう。この人中国語がうまい。1.4元、出発は11:00らしい。外で待つ。非常に暑い。11:24にバスは出発する。リュックは車の上に乗せてしまった。カメラが不安である。
12:30トルファン汽車駅とちょっと違う所に着く。着いてびっくり。なんと子供達が日本語をしゃべっている。日本語学校で「あ、い、う、え、お」を習ったらしい。この子供のドンキーにドイツ人と一緒に乗る。途中でこのドイツ人は降りて切符を買いに行く。カシュガルまでの切符である。どうやら明日出発の切符が買えたらしい。うれしそうだ。そしてこのドンキーの子供チェンジマネーをする。100元−150元だ。ドイツ人はずいぶんねばって50元−80元だった。そして2人でチェックインして部屋に入る。ドイツ人は3人部屋で7元。私はツインでクーラー付き30元×3日で90元である。部屋を案内してくれた人が「あなたは中国人に見える!」と言っていた。
13:30トルファン賓館の部屋に入る。

すばらしい部屋である。。。と、その前に大河沿にいた米国人3人組に観光を誘われる。部屋に来て久しぶりのマイルドセブンを一服。あ〜あラリッてしまった。この快感。やっと振動のないところで休める。。。。。。 その後たまっていた日記を書く。途中風呂に入る。きもちいい。。
突然人が入ってきた。なんと日本人。相部屋になってしまった。彼は7月10日ごろに日本を出て香港から西安、敦煌→トルファンに来たらしい。銀行へ行くと言って外へ行ってしまった。18時ころ明日のタクシーの予約をしにCITSへ行く。日本人3人がいた。切符の手配をしたいらしいが駄目らしい。困っていたようだ。その後みんなで夕食を食べることになり、待っていたが誰も来ない。しかたなくホテル内をぶらつく。さっきの米国人の男の人がいた。明日一緒に観光しようと誘ってみるとOKだ。この人達と夕食を食べることにする。20時CITS前で待ち合わせて来るが、3人はバスルームへ行ってしまった。私もタバコとカメラを取りに行く。そして4人でトルファンの町を見物である。代わる代わる3人と歩きながら英語で話した。3人はクラスメートで中国で英語を教えている先生だそうだ。女性の1人は16年前日本に来たことがあるらしい。みんな私が分かるようにしゃべろうとして苦労していた。1軒目の酒家に行ってみるがやめてそこらを探し回るが無い。歩いているうちにバザールに来る。羊の肉の入ったパンを3つ食べる。もう1人の女性の方にジュースをもらうがトルファンの子供達がこのジュースを狙っている。私の飲みカスを取り合っていた。その後スイカを食べて賓館に戻ってくる。CITSで明日の車に4人乗れることを確認してジュースを2本買うと香港の人(大河沿にいた人達)に会う。彼らも郊外の観光をしたいようだ。私はタクシーを予約したことを教えてやった。そして21:30ころ部屋に戻ってくる。
しばらく部屋にいてテレビを見たり日記を書いたりしていたが22:30ころビールを買いに部屋を出ると相部屋相手の山口氏がいた。そこで久しぶりに日本語で旅行情報交換である。22:30でもまだ少し明るい。その後日本人が数人来る。話によると、ウルムチ−カシュガルはどうも飛行機が予約でいっぱいらしい。ウーンまた日程を変更せねばならぬ。7月13日ころ飛行機の墜落事故があり、今は1機しかなく2日に1回しか飛んでいないらしい。これは困った。トルファンから直接カシュガルへ行くしかないだろう。これは通称殺人バスで火車の硬座よりひどいらしい。
その間ビールを2本飲んで0時を過ぎたので部屋に戻って寝る。

 

 
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