←前のページへ トップページ↑ 次のページへ→
紫竹院、陶然亭


<5日目>1988年7月25日(月) 暑い 曇り→晴 

6時10分起床。今日は雲の隙間から少し光が見える。天気が良くなるかもしれない。煙草を吸いつつボケーッとする。
歯を磨いて今日の日程のことを考える。が、8時になって中庭レストランへ朝食を食べに行く。また御粥にしようと思ったがたまには違うものでも食ってみっか!で「紅・・・」と書いてあるものにしよう。多分赤飯御粥のようなものだろうと思い注文するが没有だそうで、また結局御粥を2つ注文する。それとまたよくメニューが分からないが2種類注文する。出てきたものは茄子と肉のいためものと肉マンである。
今日はゆっくりと今日の日程を考えつつ食う。雍和宮に行くか?それに日本の本も買いたいし、また故宮にも行ってみるか。どっちにしろ今日はあまり出てまわらずにホテルでゆっくりとしたい。明日からは4日間の列車の生活である。風呂にも入れない。ウルムチは涼しそうだがトルファンはどうであろうか?去年は21日に香港に入って広州を経て西安に2泊し、今頃は蘭州にいたのだ。随分急いだ旅行だったと思われる。今年はまだ同じところにいるのだし・・・・ 
朝食後両替所へ行く。前に両替した5万円がそろそろなくなってきた。change money!であるがここの人変な顔をして不機嫌そうだ。2万円両替して547元。計算すると1元はだいたい37円だ。まあこんなもんだろう。 部屋にいると2回も変な人(フロントの人だろう)が来た。いつホテルを出るのかというのである。
9時30分になったのでホテルを出た。出口でタクシーを呼んで行く場所を告げる。今日の運転手は若い。しかしなんと英語が少し話せる。が、しばらく話しているとどうやら私と同じレベルくらいだ。(今日のタクシーはトヨタのクラウン)弟か兄かが日本語を習っているらしい。
初めに行ったのが雍和宮。しかし到着してみると「close on Monday」である。「next!」で次に進む。次は北京動物園の隣の紫竹院公園である。なんだか分からぬが来た。30分で出てくると告げて中に入る。料金は5分。初めは何にもなく本当に只の公園である。ところどころ工事中である。ベンチに座って本を読んでいる人が多い。緑が大変奇麗である。蝉がやたらとうるさい。奥の池まで行って写真を撮って入口付近まで戻ってくる。まだ30分たっていないので今度は左側へ進むが同じ様な感じなのでぶらぶらしていると中国人のカップルが何やら話しかけてきた。カメラを渡すので撮ってくれというのだろう。2人はベンチに座って1枚パチッ!。
タクシーに戻ってくるとこのドライバー何やら本を見ている。交通規則の教本らしい。試験でもあるのだろうか?車に乗り次の目的地陶然亭公園に向う。車内でドライバーいわく「ラマtempleは休館だったので、他にtempleを探してやるよ」しかし私は陶然亭を指し示す。この陶然亭も料金5分入ってみるとまるで遊園地である。子供連れの中国人ばかりで外人は私1人。さっきの紫竹院もそうであった。こんなところには外人は来ないのだろう。
入口から入ってまず案内図の所へ行って現在地を確かめたいのだがよく分からない。近くの中国人家族に手ぶりで聞くが通じない。変な子供がこっちを向いて何かいっとるが分からん。まあいいやと思って歩きだす。
また池があった。さっきの紫竹院とほとんど変わらぬ景色でこっちの方が人が多いぐらいの違いだ。そこから小山に登る。するとさっきの案内板の家族がいた。そっちとは反対方向に行き頂上らしい楼でひと休みしていると中国人母子が来る。「我是日本人」と見せるがなにやら言っている。小山を降りて便所へ行きションベンして椅子に座ってひと休み。
出てきたのが11時20分であった。車にのるとドライバーがtemple!というから OK!と言うと何と天壇公園に来てしまった。ここは去年来た所だがまあもう一回見よう。入口でドライバーが何やら中国なまりの英語で言っている。よく分からなかったがここでおりで反対側の門で待っているとのことだそうだ。
まず、天壇のシンボルの塔へ行く。まことにでかい。去年も見たのだがこんなにでかかったのだろうか?そこからずっと南へ歩いて昔天に拝んだ所で写真を撮って南口に出てくるとタクシーが5、6台並んでいたがすぐにドライバーが来てくれた。さっきの北口で西欧人がタクシーを探していたがこちらに来れば良かったのにのう。

そして日本の本が売っているらしい京倫飯店に行く。なかなか良さそうなホテルである。各航空会社のofficeもあった。フロントでブックストアーの場所を聞いて行ってみるが売っていたのは雑誌と新聞だけ。結局サンデー毎日と毎日新聞を買ってフロントに来るがホテルに入るときにドライバーに12時30分〜1時30までと言ってしまったのでしょうがなしにレストランに入る。
日本人らしき人もいるし結構混んでいた。そしてこのレストランのメニューはなんと日本語も書いてあるし、日本食もあった。チキンピラフとサーロインステーキを注文する。これで65元。まあまあの味だった。ピラフはちょっと日本のと違うしステーキは肉が堅かった。1時ころには食べ終ってしまいレストランを出てレストランの前のパン屋で今日の夜めし用のパンを買う。6.5元。
1時15分ころまだ早いがホテルを出るとそこへドライバーが来た。待ちどうしかったのかもしれない。そこから車に乗ってイェンシャンホテルへ帰る。ホテルに着いたのが1時30分。タクシー料金は85元であったが100元札をあげた。(このドライバーはトルファンを知らなかった)今日のドライバーは英語は話せるし、運転は巧妙(乱暴?)で良かった。部屋へ行ってみるとまだ掃除が終ってないらしいので2階のお土産売場の手前の椅子に座ってさっき買った新聞を1時間くらい読む。東京湾で釣船と潜水艦が衝突したらしい。まあこんなことは関係無い。
2時30分になって部屋に行ってみると掃除は終了したようなので中に入る。そしてさっきの新聞の続きを読む。その後風呂に入り、中国に来て初めて洗濯をする。パンツ1枚&靴下1足。そして荷物を全部赤リュックに入れてこれからのことを検討する。北京でこんなに予定がずれてしまっているので、この先どうなるか不気味だがやはり中国では移動が第一で移動のための滞在でやむを得まい。これからが本番である。北京は単に中継点にすぎない。・・・ やはりDST説明会で言っていたように1都市5日計算は本当のようだ。それに夏の旅行シーズンときている。これからこの旅の主題が始まるのである。・・・ 
それから、ずーっと雑誌を読んで(サンデー毎日)8時になってビールを3本買いにいく。今日はサントリービァーである。まあ日本のビールが飲めるのもこれで当分ないだろう。
8時10分からまたテレビで山口百恵のドラマが始まった。オープニングの歌は日本語である。ドラマの途中で8時30分ころ家に電話をする。おとっつぁんは4人部屋の病室に入院したとのこと。ビースケは林間から帰ってきてお土産を買ってきてくれたらしい。へっそんは今日は部活は休みで、大和は合宿へ出かけたそうだ。塾もやったらしい。よしよし。
次にshop宅に電話をする。今日は明光へ行って疲れたらしい。久し振りに日本語で話しがはずむ。思いっきりしゃべれる。うれしい。次にネーゲロ宅に電話する。みんな元気そうだ。長井氏は今日はアルバイトでいないだろうから電話できない。長井氏の声も聞きたかった。日本は相変わらず bad weather らしい。横須賀の船の衝突も大ニュースらしい。30人位死んだとのこと。
ああ酔ってしまった。 9時30分、電話代請求おじさん登場!電話代なんと280元。約1万円。なんでこんなに高いの? too expensive! このおじさんちゃっかりしていてマイルドセブンを吸わせろといってきているらしく吸わせてやった。握手をして彼は出ていく。 10時30分寝る。

 

 
←前のページへ トップページ↑ 次のページへ→