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火車に乗る


<6日目>1988年7月26日 

今日は朝3時ころから30分おき位に起きてしまうが起床6時である。歯を磨いて顔洗って煙草1ぷくして荷物の再整理である。(ここからは電車内で書いている)昨日のこともあるし今日は早く部屋を出てやろう。 
8時10分には部屋を出る。出ると外の廊下にいた掃除屋のおばちゃんが「再見!」と言ってくれた。そして2階のお土産売場の横の椅子に座って新聞を読んで時間をつぶす。もう読むところが無いくらい読んでしまった。9時を過ぎたのでそろそろ腰を上げてロビーに行く。この先もしかして両替できないこともあるどろうし、また5万円両替する。ざっと1300元。すると、昨日のタクシー運転手が目の前にいるではないか。私を駅まで連れていってくれるらしい。荷物を背負わせてくれるわ、もう親切である。タクシーに乗って燕翔飯店を後にする。運転手が「火車の出発まで時間があるからラマtempleへ行かないか?」と言ってくれた。それもそうだと思い、昨日入れなかったラマtemple 和宮へ行く。9時40分着。荷物は置いていけ! no problem!と言ってくれたが、荷物を全部担いで中に入る。中国人の観光客がけっこういる。建物もなかなか立派である。そして一番奥(南側)の建物に入ってみるとなんとビックリ木造での大仏みたいなのがある。さすがにでかい!木造では世界一だそうだ。これは来たかいがあった。30分くらいして出てくると運転手が写真を撮ってくれるそうだ。入口の門のところで1枚パチリ!写真を撮り終るとあとは北京駅に直行である。運転手に「8月は北京で泊まれるホテルはありますか?」とか、「一番良いホテルはどれですか?」とか聞いたら、8月15日ごろにイェンシャンホテルでおまえを探してやるといってくれた。そして10時40分ごろに北京駅に到着である。2日間に渡ったこの運転手ともお別れである。Good bye!
ここからが旅の主題である。まず私の乗る電車は69次のウルムチ行き。ちょうど火車駅入口の左側に大きな案内板があって、69次は第一待合室だそうだ。第一待合室はエスカレーターを登って2階の右側である。セッセとエスカレーターを登ると、ここに大きな掲示板があって69次ウルムチ行きは第4待合室らしい。なんと1階の奥の右側である。しかたなく階段をおりて第4待合室へ行く。3列ぐらいあって69次は一番右の列だ。しばらくそこでうろうろしていたが、やがて自分の切符を見せて確認してみると、その人はここでいいと言ってくれた。その後少し筆談しているうちに中国人の女の子が、あなたは軟?車の切符を買ったのですか?というので、はい!と言うとどこかへ行ってしまった。 ハテハテ? そのうち帰ってきて、その切符は向こうで待つらしいことを教えてくれた。わたしはその子に連れていってもらう。で来た所が切符を買うときに来た所である。子の子は英語が少ししゃべれた。I am a student とか言っていた。ともかくもこの子のおかげで助かった。今度は軟臥待合室の中をうろうろして色々な人に切符を見せて聞き回ったが何だかよくわからない。まあ、しばらくそこに居たが入口の人に英語で聞いてもここでいいらしい。そしてそろそろ出発時間になって、一緒の火車らしい中国人家族連れが外へ出ようとするので行ってみるとこっちではなく、さっきいた所でよかったらしくもとへ戻る。結局軟臥待合室で改札していよいよ列車に乗り込む(12:30)。なんと私は上段である。ガイドブックには下段がベターと書いてあったので困ってしまったがともかく入る。まだ誰もいない。服務員の人が来て切符と切符の交換証みたいなやつを交換してしばらくすると中国人3人(+1人:子供)が入ってきた。ハゲてる老人(前方部分的)とまじめそうな中年の人とその子供である。この子供がなかなかおもしろい。あと私の次に入ってきた黒ぶちメガネの老人でこの人は周さんというらしい。私の下の席である。外の廊下に出てみると隣が食堂車で私の乗った軟臥車は1両だけしかない。それに定員32名。これじゃ切符が買えるわけがない!火車は少し遅れて1:04に出発。とうとう北京ともお別れである。なかなかスピードが速い。下の座席にみんなで座ってくつろぐ。中国人達はみんな列車に乗り慣れていて茶飲み道具やら食べ物をいろいろ出し始めた。それにしてもこの8歳の子供がおもしろいんだけどうるさい。私は自分の席へ戻って週刊誌を読む。もう読み尽くしたほどである。この火車、特快というだけあってなかなか駅に停車しない。
4:23、つまり3時間半でやっと隣の駅である石家荘に到着。先ほどから食堂車へ行くのだがまだ始まらないらしく、こちらはまだ朝から何も食べていない。なんだかずーっと食えないのか心配になったが、この駅でオレンジジュース1.25リットルを買ってほっとひと安心。そして同室の人が食堂車は5時から始まるらしいことを教えてくれた。5時になったので行ってみるがまた駄目。5:30かららしい。5:30に行ってみる。席に座ったが何やら様子がおかしい。
入口で食券を買うらしい。一番最初に買いに行くが何やら分からず次から次へと中国人に先を越され結局食券が買えない。一旦部屋に戻って少したってから行くとやっと買えた。席について券を渡そうとするがなにやら中国語で言っていてよく分からない。没有!だけ分かった。食えないのか!
また部屋に戻って会話集をもってきて「適当にみつくろってください」と伝えようとしたが、今度は券をもっていってくれた。これでやっと食える。しかし何も分からずに買った食券だから何が来るのか分からない。やってきたのはピーマンの煮たやつと肉とネギみたいなものの2つである。飯はなし。まずい!部屋に戻ってきてさっき買ったジュースを飲む。これならまだましである!
20:40、鄭州の1つ前の駅に到着。21時すぎには寝てしまう。。。。。

 

 
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