<２０日目>１９８８年８月９日

8:00起床。昨日買ったメロンを窓から投げ捨てる。一切れ食べて見たが固くてまずいのだ。また腹が痛い。しかしクソは下痢ではなかった。セイロガンの効き目はスゴイ！　しかしあまり飲むと便秘になるので注意！
去年はちょうど８月９日、今日香港から成田に帰った日である。この旅も今日で２０日目だあとは帰路を急ぐのみである。ウルムチ〜北京が問題だ。８月1２日もしくは１３日に北京に到着したいのだが。。
今日は何をしようか考える。カラクリ湖にはいけないし、町をぶらつくしかない。そういえばバスターミナルの先に池があってそこへ行ったようなことをあの早大の２人は言っていた。そこへ行ってみよう。
１０時に部屋を出てフロントに切手を買いに行く。が無い。ここで日本人と会う。このおじさんはツアーでパキスタンから来たらしい。道はかなりひどかったようだがフンザから２日で来たそうだ。風景も素晴らしかったらしい。私も行きたかったなぁ。しかしまたタシクルガンまで行ってしまってカシュガルに帰って来れなくなると悲惨だし、ウルムチへの出発はあさってだから駄目か！
そしてコーヒーショップで朝食。トーストwithジャム、オレンジジュース、ヨーグルトwithハニー、オムレツwithミートでかなり食べてしまう。腹の調子が悪いのでこうなったらやけ食いである。しかしこのトーストは地元のパンで食えたものではない。
一旦ホテルの建物にクソをしに来るがやめて出かける。ホテルの建物(新館)には西欧人グループがいっぱいいた。日本の団体さんたちもバスで出かけていった。私はひとまずエイティガール寺院の所まで行こうとして馬タクに乗る。バザールまで１元でいいらしい。走っているとチェンジマネーである。
走っていると中で地図を見せてくれたのでバザールへ行ってから湖へ行ってもらうことにした。エイティガール付近の写真を撮って馬車は湖へ町の中心を迂回して進む。交通規制のためである。３０分くらいして湖の近くまでやってきた。今日の馬車はおじさんがあまり馬をたたかないので遅い。それにもう老馬のような顔をしている。
途中でおじさんがスイカを買ってきた。湖に着いてから半分くれるという。中で食え！とのことだ。私は腹が痛いので食いたくないのだがしょうがなくもっていく。食堂を通過して湖へ行く。これがなんときれいな湖だ。まるで北京の北海公園や陶然亭をみているようだ。いや人がいないのでこちらの方がいい。ほんとにカシュガルとは思えないところだ。ここで写真を撮ってフィルムを交換していると少年が自転車に乗ってやってきてじっとこちらを見ている。身振りで写真を撮ってやろうというと笑っていた。私は三脚をセットし２人で一緒に写る。ここでさっきもらったスイカを捨ててしまい歩く。門があって入場料１角払い中に入るがへんな中国人がなんか言っているが無視して突入する。１周して来て公園を出て馬車に乗る。あまりチェンジマネーがうるさいので５０元だけかえた。
午後１時、シーマンホテルに到着。ここでタバコを買ってまた向かいの食堂へ行く。ラーメンとチャーハンを注文する。やけ食いである。タバコを吸っているととなりの香港人がこれはどこで買いましたか？と聞くので１本あげた。パキスタン人と何やら英語で話している。私も食べ終わってからその人達の席へちゃっかり座り話を聞く。香港へ２度行ったこととボルボの名刺を見せたらこの人驚いて値段などを聞いてきた。それから女性の話になって日本にはトルキー。。があるだろうなどと言っていた。
しばらく話をして(といっても２人の話を聞いているだけ)、１５時ころ部屋に戻ってくる。その後19時ころまで寝てしまう。
起きて風呂に入り、10:30にコーヒーショップへめしを食いに行く。なんだかやけ食いがいいらしく腹は回復。ラーメンとチャーハンとペプシとピザを食べる。隣に日本人がいて何やらどこかへ行く相談をしているのでのぞいてみるとカラクリ湖に行くらしい。これはチャンス！それも日帰り可能とのこと。ラッキーである。５人で８００元だそうだ。あきらめていたカラクリ湖に行けるのだ。うれしい！　みんなでトルファンホワイトワインを飲んで乾杯。明朝９時に集合とのこと。その後ミスタージョンはどこかへ行ってしまったので0:30には部屋に戻る。
今日は昼寝をしたのでなかなか眠れず困っていると外が急に光り出す。なんとカミナリ様の登場である。ゴロゴロしている明日はいい天気になってくれれば良いのだが。。。。