<15日目>1988年8月4日
6:00 ちょっと前、腹が痛くて便所へ行く。下痢である。寝る。
7:45 再び下痢である。腹が痛い。7:45起床。
起きてみると腰が痛い。まだ旅程は半分もあるのにこの腰痛は困った困った。
8:30 明るくなってくる。少なくともこの部屋からは雲は見えない。まず今日も良い天気だろう。今日カシュガルまでの飛行機が飛んでくれることを祈る。
10:00 CITS前でT氏と待ち合わせのため、部屋を出るがまだ彼は来ていなかったので両替しに行く。5万円。これだけあれば北京に着くまで金は必要ないだろう。両替に少し手間取りCITSに戻ってきてT氏と会う。
10:10 ホテルを出て7番バスに乗り紅山下車。百貨店に入り1階から4階まで見歩いてパンを買い紅山へ向う。今年2度目の紅山である。頂上まで登りベンチで一服して塔へ行き写真を撮ってあげたりして、戻ってくる途中に日本人に会いジュースらしきものを飲み、反対方向から降りてくる。その人と別れ、来たとき探しておいた土手のシシカバブー屋でシシカバブーと麺を食べ14時ころホテルへ戻ってくる。その後私の部屋でお話をした後、16:10部屋を出る。T氏がバス停まで来てくれる。バスが来て2人で握手してお別れである。また紅山で下車し16:40ごろ民航着。ぶらぶらしていたが17時のバスが出発した後、チケットを買うときに一緒だった日本人2人と会う。心強い!話によると昨日の早大の人と同室だったそうでなんと私と同じホテルだったのだ。17:30出発予定のバスは遅れて17:50出発。北へ向い、18:20ころウルムチの空港に着く。バッゲージチェックインの後セーフィティ検査までかなり待たされる。前の西安行きの飛行機が出発できないらしい。
21:30飛行機は離陸。飛び立つ前にアイスクリームが出てくる。飛んでも雲が多く下の景色は全然見えない。23:00 もう暗くなったころカシュガル到着である。はじめは荷物を受け取らずに外へ出てしまった。荷物はどこでもらえばよいのか分からずうろうろするが最初の部屋らしいのでそこで待って荷物を受け取る。チョークで汚くなっている。
外へ出るともう真っ暗だし、雨は降っているし、ほんとにこの2人の日本人と一緒で助かった。民航バスに乗り、23:40出発。町中へは0時過ぎに到着。真っ暗でところどころ明りがちらほらである。ホテルは探せるのだろうか?
なんとか目的地の老賓館への道は分かったが遠いらしい。しかたなく歩き始める。が途中さっきバスで一緒だった中国人を見つけるその人の乗っていた馬車へ乗せてもらいなんとかなりそうだ。馬車の鈴の音と周りの景色はなにやら神秘的である。
老賓館の前へ到着。ネオンがカラフルでとてもカシュガルとは思えない。フロントで部屋を探す。3人部屋で1人15元。部屋へ行ってみると、もう病室どころではない。刑務所である。S氏とコーヒー館へ行きビール、チャーハンを食べる。2:00ころ部屋に戻ってきて消灯。
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