←前のページ トップページ↑ 次のページ→

静岡県菊川市

富田城

2012年02月19日

富田城址は、菊川町富田字吉沢にある。城地は菊川の流れが狭い谷間を流れて平野部に入る移行部にあたり、北方には富田川が丘裾を洗い、北東から南へ流れる菊川に合流している。富田川を北堀、菊川を東堀に用いた前堅固の城である。
創築年代は詳らかでないが、戦国末期、天正3(1575)年頃徳川氏によって築かれ、武田氏の諏訪原城に対して備えた城とされ、徳川家康の臣落合九郎左衛門の名を守将に擬する説もある。
この築城の目的は、富田山塊を隔てて真北に位置する諏訪原城から菊川の河谷を伝って、高天神城へもたらされる武田方の連絡を遮断するためであろう。付近にはなげき平、同心ヶ谷、地獄ヶ谷、陣ヶ道、殿の前、砲台など城砦と関係の深い小字名がある。
(日本城郭大系より)

 
←前のページ トップページ↑ 次のページ→