清道院

黒印地竜沙山清道院寺記
当山ハ武田11代刑部太輔信成公ノ夫人清道院殿ノ菩提寺ニシテ境内ハ信成公ノ居城「赤甲城」ナリ。信成公信州へ出陣中落城夫人城内ノ井戸ニ身ヲ投ジ自害ス時ニ応永5年3月18日応永17丑年子息信春公母堂ノ菩提ノ為メ城地ヲ寺門ニ改メ虎渓道竜禅師ヲ請ヒ開山始祖トシ自ノ守本尊五智如来ヲ納メテ本堂ニ安置ス。其ノ後文化年間火災ノ為メ寺宇不残焼失。且ツ清道院殿ノ身投ゲ井戸モ今ニ至迄伝ヘラレ世俗ニ「ミナイノ井」ト云ヒ1日ノ内数度水色ガ変ツタト申伝ヒアリ又門内ニ信成公手植ノ松アリ永ク繁茂ス。夫人歿后583年ナリ。
（石碑資料より）

上の紹介文にも書かれている通り、ここは武田信成公の館跡であり、武田信成が信濃に出陣中に攻められて落城してしまい、夫人が身投げした井戸といわれているものが残されていました。その後信成公の嫡男である信春公により母の菩提寺として建立され現在に至っているようです。