坂城町指定文化財
〜坂城神社狛犬
天和2(1682)年、石川市左衛門義孝奉納の銘が刻まれている。寄進者は天和2(1682)年〜元禄16(1703)年までの22年間坂木にに陣屋を置いていた坂木藩板倉氏の家臣である。
この狛犬は、当地方を板倉氏が領地としていたことを証するものである。
狛犬の容姿は、板状台付一石彫成、全体小形であるが、胴はよくしまり、胸の張りも広く、引き締まった姿をしている。頭の後ろに処理されている巻毛の作りも丁寧である。獅子の独特な面相をもち、前方をにらんで神社を守護する風格がある。造形的にみて中世の面影が認められる。
制作は江戸時代中期頃で、町内の石造物としての狛犬では、古い方になる。石質は中粒灰色砂岩である。
(看板資料より)
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