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愛知県新城市

お菊大明神

2014年08月15日

長篠合戦の時、武田方に縁故があるお菊という若くて美しい娘がいた。
お菊の恋人は戦いに敗れて、落ち延びたのでその後を追って、池場坂までやって来たが追いつけず、武田軍が再び三河に来ることを信じて、わび住まいをはじめた。
ところが武田軍の再起もなく、なつかしい恋人にも会えず、悲しみの余り、近くの亀淵に身を投げて24歳の短い一生を閉じた。
近所の人達は、お菊を哀れんで
「川合亀淵霧雨ふらば、お菊涙とおぼしめせ」
と唄った。
亀淵は池場坂の途中にあって、ここにはお菊大明神と呼ばれる小さな墓がある。
(長篠合戦余話より)

 

 
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