静岡県浜松市
三方原合戦の時、犀ヶ崖の裏に隠れて話題に上がらなかった金八崖にも、次のような情景が語り伝えられている。 頼みの綱の織田の援軍は敗散し、家康軍は武田軍の攻撃を前後から受け進退きわまっていた。この時槍の名人渡辺半蔵守綱は城への後退は死あるのみと一族と謀り、前へ前へと血路を開きながら、闇の中勝手知ったこの崖へと誘い込み、武田の騎馬軍多数をこの奈落の底に落として大損害を与えたのだった。 (看板資料より)