薬師堂由来
沼田郡上安村鶏頭院ハ武田家ノ祈願所ニテ、当昔相田村ノ北上安村にアリシガ武田氏ハ毛利元就ニ滅ボサレ後此院廃シテ本尊薬師如来(行基菩薩ノ作ト云フ)ヲ同村野村氏ノ境内ニ移置ス此ノアタリヲ鶏頭原と云フ。
野村氏ハ伊予河野氏ノ一族、伊予越智郡明神山城主重見因幡守ノ末流ナリ。先祖野村傳三郎ト云ヒシ人薬師如来ノ夢ニテ目薬ノ妙方ヲ得タリ燭竜膏ト名ツタル目薬ハ即チ此方ナリ其ノ効験著シキコト早ク御室御所ヘモ聞へ菊ノ御紋ヲ免ザレタルヲ包紙ニ押テ真製ノ証トス世ニ安ノ目薬ト称誉サル。
尚此ノ薬師堂ハ6代野村正悦(約260年前元禄年間)再建セシモノナリ、堂前方ノ井戸ハ神託ニヨリ目薬ニ使用セシモノナリ
(石碑記載文章より)
非常に分かりづらいところにあって探し出すのに苦労しましたが近所のご婦人に教えてもらって何とか探し出すことができました。
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